第2章:習慣化のメリットとデメリット
「習慣化」についての重要な説明を進めていく上で、以下の記事では「定義」と「重要性」について書きました。
習慣化は自動で自分を動かしてくれる重要な力である
習慣化は行動に必要なエネルギーや、意思決定のコストを減らしてくれる
習慣化で健康的な生活を維持することが楽になる
習慣化のおかげで自動化された行動はストレスを減らしてくれる
習慣化ができると目標達成が簡単になる
習慣化の定義と重要性
ここでは習慣化のメリットについてさらなる深堀と、習慣化のデメリットについて語っていきます。
効果のある取り組みは、ポジティブにもネガティブにも作用するものです。
優秀な調理ツールである「包丁」も、使い方を間違えれば指を切り落してしまうように。
どんなものにも、良い面があれば悪い面もあるものです。
1、習慣化のメリット
習慣化には多くのメリットがあります。以下に代表的なものをいくつか紹介します。
- 効率的に行動できるようになる 習慣化することで、行動が自然と身につき、無意識のうちに行動できるようになります。これにより、行動を遂行するためのエネルギーや意志力を消耗することなく、より効率的に行動することができます。
- 自己管理能力が向上する 習慣化することで、自分自身をコントロールする能力が向上します。自己管理能力が向上すると、行動の調整や計画の策定、目標達成に向けた取り組みなどが容易になります。
- モチベーションの維持がしやすくなる 習慣化することで、モチベーションの維持がしやすくなります。習慣化することで行動が自然と身につくため、行動をすること自体が楽しくなり、モチベーションの維持がしやすくなります。
- 目標達成がしやすくなる 習慣化することで、目標達成がしやすくなります。習慣化することで、行動を無意識に行えるようになり、その行動が目標達成に直結するようになります。
- ストレスを減らすことができる 習慣化することで、ストレスを減らすことができます。行動が習慣化していると、その行動を遂行するために意思決定をする必要がなくなります。これにより、ストレスを軽減することができます。
これらのメリットは、習慣化が生活に与える大きな影響の一部です。習慣化に取り組むことで、より良い生活を送ることができます。
習慣化のデメリット
習慣化には多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。以下に代表的なものをいくつか紹介します。
- 新しいことに挑戦しづらくなる 習慣化することで、行動が固定化されてしまうため、新しいことに挑戦することが難しくなります。習慣によって、その行動をやめたり変えたりすることが難しくなるため、新しいことに対する意欲が低下することがあります。
- マンネリ化しやすくなる 習慣化することで、行動が同じパターンで繰り返されるようになるため、マンネリ化しやすくなります。同じことを繰り返すことで、飽きやすくなり、モチベーションの低下につながることがあります。
- 悪い習慣が身につきやすくなる 習慣化することは、良い習慣だけでなく、悪い習慣を身につける可能性もあります。例えば、ストレス解消のためにお酒を飲むことが習慣化すると、アルコール依存症になるリスクが高まることがあります。
- 変化に対応しづらくなる 習慣化することで、行動が固定化されてしまうため、変化に対応することが難しくなります。環境や状況が変わった場合に、その変化に合わせた行動をすることが難しくなることがあります。
- 自己成長を妨げることがある 習慣化することで、行動が自然と身につくため、行動を改善するための意識が低下することがあります。自分自身の成長やスキルアップに取り組むことが少なくなり、自己成長を妨げることがあります。
これらのデメリットは、習慣化が生活に与えるマイナスの面の一部です。習慣化に取り組む際には、これらのデメリットも考慮し、適切に対処することが重要です。
まとめ
移り気な人、飽き性な人、刺激が欲しい人は、こうした「習慣化の負の側面」にフォーカスして、習慣化を避けてしまう場合も多いです。
あるいは、悪い習慣は無意識のうちにどんどん身につけてしまっている、というパターンもあります。
習慣化の力は大きく、1年、2年でまったく別人のような知識や能力を手に入れていたり、生活をするようになります。
上の図は『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』で紹介されている図になります。
毎日1%よくなることを繰り返していくと、なんと、365日で365%(つまり約3.5倍)ではなく、37倍も効果があるという計算になるのです。
ポジティブに扱えばあなたを成功に導いてくれるし、ネガティブに扱えば、あなたを地獄に連れて行ってしまう、そんな存在でもあります